フリーランスエンジニアの健康保険。加入できる健康保険は国民健康保険以外もある!?

フリーランスエンジニアの健康保険。加入できる健康保険は国民健康保険以外もある!?

 これまで勤めていた会社を退職してフリーランスエンジニアとしての活動を開始するにあたって、色々と準備すべきことがあります。その中でつい忘れがちになるのが「健康保険」への加入手続きです。日本は皆保険制度を導入しているため、健康保険への加入が義務付けられているのはもちろんですが、いざ身体の具合が悪くなったときに病院に無保険(医療費全額負担)でかかるのは避けたいものです。健康保険への加入手続きは、さほど難しいものではないですので、フリーランスエンジニアとしての活動を開始したら、この記事を参考にすぐに手続きしてしまいしょう。

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国民健康保険への加入

国民健康保険への加入

 会社を退職してフリーランスエンジニアとしての活動を開始したら、原則として退職から14日以内に国民健康保険に加入する手続きをする必要があります。国民健康保険の加入手続きは、基本的に住民票のある市区町村の役所で行います。一部郵送で受け付けている市区町村もあるようですが、書類の記入ミスなどがあった場合でも窓口での手続きならその場で修正点を丁寧に教えてもらえますので、役所に行って手続きをされることをおすすめします。

なお国民健康保険に加入するにあたって必要な書類と持ち物は以下の通りです。

  • 職場の健康保険をやめた証明書
    →資格喪失証明書、離職票、退職証明書等
  • 公的機関の発行した顔写真付きの身分証明証
    →運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード、マイナンバーカードなど
  • マイナンバーが確認できるもの
    →マイナンバーカード、マイナンバー通知カードなど
  • 印鑑

※顔写真付きの身分証明証は必須ではありませんが、持参するとその場で保険証を発行してもらうことができます(持参しない場合は後日郵送での対応)。なにかあった時の安心のためにもこれらの身分証明証をお持ちの方は持参したほうが良いでしょう。

フリーランスの国民健康保険についてよくある質問

フリーランスの国民健康保険についてよくある質問

1.退職後14日以内に国民健康保険への加入手続きをしなかった場合にペナルティはありますか?

加入手続きをしなくてもペナルティはありません。
ただし14日以内の加入手続きをしなかった場合でも、加入日は退職日の翌日からとなり、その日から加入手続き日までの保険料を納める必要があります。また、この間にかかった医療費については止む終えない事情がある場合の除き、全額自己負担となります。

2.国民健康保険の保険料はいくらですか?

加入する市区町村によって保険料は異なります。
詳細は国民健康保険に加入する市区町村のWebサイトをご覧になるか、役所の窓口でお問い合わせください。

3.扶養家族の保険料も必要と聞いたのですが本当ですか?

本当です。フリーランスエンジニアなど個人事業主には扶養控除がないため、家族も別途国民健康保険に加入して保険料を支払う必要があります。ただし、青色申告を行うことにより年間最大65万円の特別控除を受けることができます。

会社員時代の健康保険を任意継続することも可能

会社員時代の健康保険を任意継続することも可能

 手続きできる期間が限られているなど加入に際して諸条件はありますが、会社員時代に加入していた健康保険に加入し続けることも可能です。加入できる期間の上限は2年間で、月々の保険料は退職時の給与に基づいて計算され、加入期間中は原則として保険料の変更はありません(加入期間中に介護保険料を納める必要のある年齢に達した場合などは変更されることがあります)。ただし任意継続の場合でも、会社員時代に勤務先の企業が負担してくれていた分の保険料も自分で支払う必要があるため、月々に支払う保険料の総額は上がることに注意してください。

国民健康保険組合への加入

国民健康保険組合への加入

 ここまでご紹介してきた国民健康保険への加入や、会社員時代の健康保険を任意継続するほかに「国民健康保険組合」への加入することもできます。

 国民健康保険組合とは、特定の職業に就いている方限定で加入できる健康保険組合で、代表的なものに建築業に従事している方向けの「建設連合国民健康保険組合」などがあります。フリーランスエンジニアでもデザインをメインの活動にされている方は、加入条件を満たせば文芸や美術、写真、編集などを職業としている方向けの「文芸美術国民健康保険組合」に加入されている方が多いようです。

まとめ

 健康保険は、元気なときはあまり意識することもないため、月々の保険料が無駄だと思っている方もいらっしゃるかもしれません。冒頭にも記載しましたが、日本では皆保険制度が導入されており、健康保険に加入することは義務であること、また万が一の時に病院で診察や治療を受けられる安心を得るためにも健康保険への加入は必ず行うようにしてください。

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