フリーランスエンジニアになって後悔しがちなこと10選とその原因

フリーランスエンジニアになって後悔しがちなこと10選とその原因

 会社に所属せず、好きな時間に好きな場所で働ける、その上高額な報酬も期待できる…と言われているフリーランスエンジニア。いつかはフリーランスエンジニアとして独立したいと思っている方もいらっしゃると思います。とはいえ、フリーランスエンジニアとして独立した方の中には「こんなはずじゃなかった…」と後悔している方も少なからずいます。今回はフリーランスエンジニアになって後悔した方々がどんな後悔をしていたのか、その原因が何だったのかについて見ていくことにしましょう。

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フリーランスエンジニアになって後悔したこと10選をチェック!

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後悔ポイント1:収入が不安定

 フリーランスエンジニアとして独立した方が後悔することの多いお悩みで、最も多いのが「収入が不安定」というものです。会社員ならば、仕事が暇な月があっても毎月決まった日に給料が振り込まれますが、フリーランスエンジニアは成果物を納品してはじめて報酬が支払われます。つまり、仕事がなかった時はもちろん、納品まで複数月を要する仕事を受注した場合でも無収入の月が発生してしまうことになります。後から多額の報酬がまとめて支払われて帳尻が合うとはいえ、報酬支払の前に銀行口座の残高が大きくマイナスになってしまい生活できない状況に陥ってしまっては元も子もありません。
 このような後悔をしないためにも、フリーランスエンジニアとして独立する前には、しっかりと貯金をして数ヶ月は収入がなくても生活ができるだけのお金を蓄えておく必要があります。

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後悔ポイント2:スキル不足な状態で独立したので案件が獲得できない

 新卒でエンジニアとして入社した後、同期の中でトップクラスに評価が高かったために1~2年程度の短い経験年数で独立した方に多く見られる後悔です。たしかに同期の中で「コードを書く」という面では優秀だったかもしれませんが、エンジニアの仕事はコード書くことだけではありません。システム全体を見渡しコストと納期を意識した適切な設計ができることや、メンバーを率いてチームとして成果を残すことができるマネジメントなどが含まれます。
 また設計やマネジメントの経験がある場合でも、一度スキルシートにご自身の経験してきたプロジェクトやそこでの役割などを詳細に書いて、自分のキャリアを棚卸ししてみることをおすすめします。実際に出来上がったスキルシートを見て、自分がフリーランスエンジニアを採用する立場なら自分を採用するか考えてみたり、他の会社でマネジメントをしているエンジニアの方にスキルシートを見てもらってアドバイスをもらうのもよいでしょう。長期に渡ってフリーランスエンジニアとして活動するためには、冷静な目で自分の市場価値を判断できることが何よりも大切です。

後悔ポイント3:思ったよりも収入が増えなかった

 一般的にフリーランスエンジニアは高額な報酬が期待できる働き方と言われていますが、全ての人に当てはまるとは限りません。特に、身に付けているスキルの需要が以前に比べて低くなっている場合は単価が下がりがちですし、そもそも需要の少ないスキルの場合は仕事を受注すること自体が困難です。この場合、せっかく独立したとしても会社員時代に比べて収入が微増程度にとどまったり、最悪の場合には減ってしまうことすらありえます。また、一番悲惨なケースがスキル不足しているのに無理をして独立してしまったケースです。案件の獲得が困難なことは言うまでもありませんが、必死に営業してようやく獲得できた案件も会社員時代の給料以下の単価で受注せざるを得ないケースが往々にして想定されます。
 フリーランスエンジニアとして独立しようと考えている方は、フリーランスエージェントのサイトで公開されている案件を確認して、ご自身のスキルで得られる報酬額はもちろん、案件数についても念入りに確認するようにしましょう。

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後悔ポイント4:困った時に助けてくれる人が少ない

 会社員のエンジニアなら仕事で困った時に相談に乗ってくれる同僚や先輩、上司がいますが、フリーランスエンジニアの方は身近に同じ働き方をしている人が少ないこともあって、相談や助けを求めることができる人が少ないようです。そのため、悩み事を自分ひとりで抱えてこんでしまい精神的に病んで独立したことを後悔した、いう話も聞よく耳にします。フリーランスエンジニアの集まるコミュニティに参加したり、コワーキングスペースで仕事をすることで、そこに集まるフリーランス同士の繋がりを作るなどして、困った時に助けてくれる人を見つけておくことをおすすめします。

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後悔ポイント5:営業活動など本業以外の仕事に追われる

 会社員時代、関係者への根回しや資料作成などといった本業以外の雑務に追われることが嫌でフリーランスエンジニアになった方からよく耳にする後悔ポイントです。フリーランスエンジニアの仕事は、エンジニアとして開発に関する業務を行うだけではありません。現在受注している案件をこなしつつ、その案件が終わった後の仕事を受注するために営業活動を行ったり、月末・月初には各種支払や請求書の発行など、あらゆる雑務をすべて自分ひとりで対応する必要があります。そのため、気付いたら会社員時代以上に雑務に追われていることに気づき、後悔する方も少なくないようです。

 このような後悔をしないようにするためにおすすめなのが、フリーランスエンジニア向けに案件を紹介してくれるエージェントを利用することです。エージェントの保有する案件に参画することで営業の手間を省くことができることはもちろん、請求書などの面倒な事務処理も代行してくれます。また毎年年度末にやってくる確定申告のタイミングではスムーズな申請ができるようにセミナーが実施されるなど、フリーランスエンジニアにとってストレスの種になることを全面的にサポートしてくれます。

後悔ポイント6:社会的信用が低い

 フリーランスエンジニアは安定した収入基盤がないため、新規にクレジットカードを作ったり、賃貸住宅を契約する時に審査落ちしてしまうことがあります。会社員時代よりも年収が増えていたとしても活動年数が浅いうちは「将来性に不安がある」という理由で断られることがあります。これは活動年数が浅いのみですので、長年フリーランスエンジニアとして活動をしていくことで徐々に解消されていきます。一方で注意しておきたいのが、過度な節税対策により、見かけ上の年収を低く抑えている場合です。住宅ローンなど多額のお金を借りる際に見かけ上の年収が低いと、実際の収入がどうあれ審査を通過できないことがあるようなので節税のしすぎには注意が必要です。

後悔ポイント7:スキルアップしにくい

 「スキルアップは自分の意識次第でなんとかなる」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、会社員に比べるとフリーランスエンジニアはスキルアップの面でも不利だと感じて後悔している方も多いようです。会社員エンジニアなら、経験年数や評価に応じて徐々にプロジェクトの中核メンバーとして段階的に成長していくキャリアパスを会社側が描いてくれたり、時には高額な研修プログラムに会社負担で参加することもできます。一方でフリーランスエンジニアは、場合によっては成功への階段を数段飛ばしで上がっていかなくてはならないことがあったり、新しい技術を学ぶためのセミナーへの参加費やツール代を自己負担で購入しなくてはなりません。

後悔ポイント8:社会保険料が高い

 会社員時代は健康保険どの社会保険料は会社が半額と負担してくれていましたが、フリーランスエンジニアになると各種社会保険料をすべて自分で負担しなくてはいけません。特に扶養対象となる家族がいる場合は要注意です。会社員時代は、あなた1人分の保険料で扶養する家族分の保険を受けることができましたが、フリーランスエンジニアとして独立すると「扶養」という概念がなくなるため、家族全員分の保険料を負担する必要があります。また利用できる年金制度も国民年金のみとなるため、若いうちから自分で年金対策をしておかなければ老後に受け取れる年金額に大きな差がでてしまいます。

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後悔ポイント9:福利厚生がなくなった

 会社員には、家賃補助などに代表される様々な福利厚生が提供されています。あまり知られていませんが、前項で解説した社会保険料を会社が半額負担してくれることも福利厚生のひとつです。フリーランスエンジニアとして独立して、高額な報酬を得られるようになっても福利厚生がなくなった分の出費が増え、結果として収入が増えなかったことを後悔する方も少なくありません。なお、フリーランスとして活動する方向けに福利厚生を提供している企業もありますので気になる方は、一度ネットで調べてみると良いでしょう。

後悔ポイント10:漠然と孤独を感じる

 最後は、フルリモートで仕事をしているフリーランスエンジニアの方に多い後悔です。最近はコロナ禍の影響で会社員でもリモートで作業をする機会も増えましたが、対面でのコミュニケーションがオンライン会議やチャットに置き換わったことで、気付いたら何日も他人と直接話していないことに気づき、漠然と孤独を感じている方が増えてきていると聞いています。会社員の方なら、月の数回の出社日などで孤独感を和らげることができるかもしれませんが、クライアントとのやりとりはすべてオンライン会議やチャット、納品はメールやストレージ経由で…という働き方をしているフリーランスエンジニアの方は、孤独感を紛らわすのに苦労するかもしれません。

フリーランスエンジニアとして独立して後悔しないためには

フリーランスエンジニアとして独立して後悔しないためには

 フリーランスエンジニアとなって後悔しないためには、どのような対策をしておけば良いのでしょうか? Jobeetブログ編集部がおすすめする対策は下記の10点です。

  1. フリーランスエージェントに登録するなどして仕事を受注できる体制を作っておく
  2. 無収入の期間があっても良いようにしっかりと貯金をしておく
  3. 高収入を期待できるだけの十分な経験とスキルを身に着けておく
  4. 常にアンテナを高く張り、最新の技術動向のチェックと自己研鑽を忘れずにする
  5. エンジニアのコミュニティに参加して知人を作っておく
  6. 面倒な経理処理は、頼める人を探すかネットサービスを利用する
  7. 会社員時代に住宅やクレジットカードを用意しておく
  8. 将来のことを考えて、年金対策としておく
  9. フリーランス向けの福利厚生プログラムに加入する
  10. 地元の趣味コミュニティなどに参加して他人と交流する機会を増やす

まとめ

 今回は。フリーランスエンジニアの方が独立して数年以内に後悔しがちなポイントについてご説明してきました。いずれの後悔も事前の対策や独立してからの行動や気持ちの持ち方で解決できるものばかりです。長期に渡ってフリーランスエンジニアの活動を継続することは簡単なことではありませんが、成し遂げることができた時はそれに見合った高額な年収と時間と場所にとらわれない自由な働き方を手にすることができます。これからフリーランスエンジニアとして独立を検討されている方に明るい未来が待っていることを願い、筆を置こうと思います。

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