Googleなどの検索エンジンで「フリーランスエンジニア」と入力してスペースキーを押すと、サジェスト欄に「やめとけ」というキーワードが高確率で表示されます。フリーランスエンジニアは、時間と場所に縛られず高額な報酬を手にすることができる魅力的な働き方として注目を集めていますが、その一方で独立したのに上手く仕事を受注できず短い期間で会社員に戻る方も少なくありません。今回の記事では「フリーランスエンジニアになるのはやめとけ」と言われてしまう人にありがちな特徴についてお話していきたいと思います。
もくじ
- 1 「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴1:自己管理ができない人
- 2 「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴2:実務経験の浅い人
- 3 「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴3:成長意欲に欠ける人
- 4 「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴4:貯金をしていない人
- 5 「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴5:他人からの依頼を断れない人
- 6 「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴6:オンとオフの切り替えができない人
- 7 「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴7:他人との関わりあいを持ちたくない人
- 8 まとめ
「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴1:自己管理ができない人

会社員のエンジニアとして働いている場合は、毎日もしくは週に数回のペースで進捗確認が行われます。そこで仕事に遅れが生じている場合は、チーム全体で遅れを取り戻すための対策を講じて納期を守っていくのが一般的です。
一方、フリーランスエンジニアは仕事の進捗を管理してくれる人がいませんので、全てを自分ひとりで管理する必要があります。自己管理の甘さから約束した納期を守れないようなことが度々続けば、クライアントからの信用を失い、最終的にどこからも仕事を受けることができなくなってしまうでしょう。
「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴2:実務経験の浅い人

仕事を発注してくれるクライアントがフリーランスエンジニアに求めることは「即戦力」です。そのため全くの未経験や現場での実務経験が1年程度の方が、フリーランスエンジニアとして独立しても仕事を獲得することは難しいと思われます。
最近は、クラウドソーシングを利用することで経験の浅い方でも仕事を受注できるケースも増えてきているようですが、世間一般に想像されているフリーランスエンジニアの年収には遠く及ばないことが多いため、よほどの実力がない限りエンジニアとして駆け出しの方がフリーランスエンジニアとして活動することはおすすめできません。
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「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴3:成長意欲に欠ける人

フリーランスエンジニアの武器は、言うまでもなく自分自身の技術力です。トレンドの移り変わりの激しいIT業界は、会社員時代に培ったノウハウや技術は数年経過すると一気に陳腐化してしまうことも珍しくありません。「いま案件を獲得できているから問題ない」という意識ではなく、3年後・5年後を意識して常にスキルアップを続け、自らの技術力を磨き続けることができる人でなければ、長期に渡ってフリーランスエンジニアとして活躍することは難しいと思われます。
「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴4:貯金をしていない人

独立して最初の1ヶ月は各種社会保険や税務署への開業届の提出、案件を獲得するための営業回りがメインとなります。また最初の1ヶ月目に運良く案件を受注できたとしてもその報酬が支払われるのは納品の翌月末というケースが多いため、フリーランスエンジニアとして活動を開始するには、当面の生活資金が必要となります。貯金がほぼない状態で独立すると、目先のお金を得るために単価の安い仕事ばかりを受けることになり、本来得ることができる高額な収入を逃してしまいます。独立を検討している方は、最初にしっかりと貯金することからはじめましょう。
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「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴5:他人からの依頼を断れない人

フリーランスエンジニアとしての活動が起動に乗ってくると、多くのクライアントから同時に仕事の発注が来ることがあります。この時に「仕事を断ると次の仕事が回してもらえないかもしれない」と思い、明らかにこなせる仕事量ではないのにすべて受注してしまう人も向いていません。そもそも無理のあるスケジュールで仕事をすると成果物のクオリティに影響が出やすくなりますし、最悪の場合には身体を壊して入院してしまうおそれもあります。仕事量が自分のキャパシティを超えると思った時は、迷わず仕事を断れることができるのもフリーランスエンジニアにとって大切なことです。
「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴6:オンとオフの切り替えができない人

仕事が趣味、という方でも時には休息が必要です。特にいつでも仕事ができる環境が自宅に整っているフリーランスエンジニアは、休日と決めた日でもつい仕事をしてしまう方もいると聞いています。特に独立したての頃は「ちゃんと納期に間に合わせられるか」と不安になることも多いかもしれませんが、常に仕事のことばかり考えていると精神的に追い詰められてしまいます。休む時は思い切りリフレッシュして翌日以降の仕事をより楽しめるように体調を整えましょう。
「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる人の特徴7:他人との関わりあいを持ちたくない人

時々「他人との付き合いにストレスを感じるので、人との関わり合いが少なく済みそうなフリーランスエンジニアになりたい」という方がいますが、これは大きな間違いいです。フリーランスエンジニアの仕事には、営業活動や各種条件の交渉など人とコミュニケーションを取るシーンが会社員時代よりもたくさんあります。ご自身でサービスを開発して、その売上で生活できるのであれば良いですが、クライアントから仕事を請ける以上は人との関わりは避けられないと思っておいた方がよいでしょう。
まとめ
今回は「フリーランスエンジニアになるのはやめとけ」と言われてしまいそうな人に共通する特徴をまとめてみました。フリーランスエンジニアとして独立を考えているあなたに当てはまる特徴は何個あったでしょうか? もしたくさんあるようでしたら、残念ながらフリーランスエンジニアには向いていないかもしれません。とはいえ今回挙げた7つの特徴は、自分自身の気持ちひとつで変えていけるものばかりです。いまはフリーランスエンジニアになるのは得策ではなくても、2年・3年と努力を積み重ねることで独立できるだけの実力や心構えを手にできる日がきっとやってきます。