コワーキングスペースとは? フリーランスが便利につかえる自宅以外の拠点としての活用方法も解説

コワーキングスペースとは? フリーランスが便利につかえる自宅以外の拠点としての活用方法も解説

 フリーランスエンジニアの方をはじめとして、多くのビジネスマンが利用しているコワーキングスペース。皆さんは利用されたことはありますでしょうか? 一般社団法人大都市政策研究機構が2021年6月に発表した「調査研究レポート(第2回)「日本のコワーキングスペースの拡大」(速報版)」によると、全国のコワーキングスペース数は2021年2月現在で1,379箇所ほどあるようです。ちなみに2020年8月の調査では1,062箇所だったそうなので、半年間ほどで1.3倍に増えたことがわかります。今回は、最近急増しているコワーキングスペースについてお話していきたいと思います。

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コワーキングスペースとは

コワーキングスペースとは

 コワーキングスペースとは、フリーランスエンジニアや社外勤務などが認められている会社員の方が、仕事をする場所として利用できる共有スペースです。自宅やカフェなどと異なり、快適に仕事をするために設計されているのが特徴で、仕事をする上で必要となる電源やWifiが完備されていることはもちろんですが、外部のお客様を招いて打ち合わせを行えるプロジェクターやホワイトボードを完備した会議室などの施設を備えているところもあります。

コワーキングスペースの利用方法

コワーキングスペースの利用方法

 ここからはコワーキングスペースの利用方法について見ていくことにします。コワーキングスペースの利用方法には、1日や数時間といった短い単位で利用する「ドロップイン」と1ヶ月単位で利用契約を結ぶ「月額制」の2種類があります。

ドロップイン

 時間制の従量課金で使いたい時に好きな時間分だけコワーキングスペースを利用する形式です。カラオケの料金形態をイメージしていただければ、理解しやすいと思います。入店時に名前や住所などの必要事項を記入(店舗によっては初回利用時に身分証明証が必要になるところもあります)して利用を開始、退店時に利用した時間に応じて料金を支払います。

月額制

 月額で定期契約をして料金を支払うタイプです。事前に内覧や利用審査が必要となることがほとんどで、審査に必要な書類を提出してから利用開始となるまで2~3週間程度の時間を要します。月額制で利用することで、コワーキングスペースの住所に会社登記が可能となるなどドロップインに比べて利用できるサービスが増えるのが特徴で、コワーキングスペースを拠点として仕事をしたい人向けの形式といえるでしょう。

コワーキングスペースを利用するメリット

コワーキングスペースを利用するメリット

オフィスに近い快適な仕事空間

 コワーキングスペースには、快適に仕事をするために必要な環境が整備されています。高速ネット回線や電源、長時間仕事をしても疲れにくい机や椅子が提供されているのはもちろん、時々必要となるプリンターやちょっとした打ち合わせスペースに至るまで、仕事をする上で「あったらいいな」と思うものが揃っています。

ほかの利用者と情報交換ができる

 コワーキングスペースは、さまざまな会社やフリーランスの方が利用しているので、ビジネス上のネットワーキングや情報交換が行えることがあります。特にカフェスタイルの休憩コーナーでは、利用者同士がコーヒーを片手に談笑している姿もよく目にしますので、知り合いを増やしてビジネスチャンスにつなげたいと考えている方にもオススメです。

自宅のほかにもう一つ拠点を持てる

 クライアントに訪問する機会が多い方で、自宅からクライアントのオフィスが遠く離れている方は、コワーキングスペースを利用することで自宅のほかにもう一つの拠点を手にすることができます。ドロップイン(短時間利用)可能なコワーキングスペースなら、必要な時間だけ利用可能なので、複数のクライアントに訪問する予定でアポイントの時間が離れている場合などは、空き時間をコワーキングスペースで過ごすことで仕事の効率を上げることができるでしょう。

スペースによっては会社の登記先として利用できることも

 一部のコワーキングスペースでは、法人成り(会社設立)時の登記住所にコワーキングスペースの住所を利用させてくれるところもあります。通常のオフィスを借りるよりも低価格で使用することができる上、自宅の住所をクライアントに公開することなく取引を行うことができますのでご自身のプライバシーを守ることもに繋がります。

関連記事:フリーランスエンジニアが会社設立(法人成り)するメリットとは? 期待できる節税効果や目安となる収入を公開!

コワーキングスペースを利用するデメリット

コワーキングスペースを利用するデメリット

利用にあたって費用がかかる

 当然ですが、コワーキングスペースを利用するには費用がかかります。費用感は利用するコワーキングスペースによってさまざまですが、都心の繁華街の駅近くにあるコワーキングスペースの場合、オープンスペース利用で月額20,000円前後が相場のようです。毎日オフィス代わりに出勤して仕事をするなら格安ですが、利用しない日も多いようならドロップイン(短時間利用)の利用をメインにするなど、実際の利用状況に合わせたプラン選択を行うようにしましょう。

混雑していることがある

 コワーキングスペースは特性上、いつでも仕事をするのに十分なスペースが空いているとは限りません。最近は予約制のコワーキングスペースも増えてきていますが、予約した上で行ったとしても混雑時にはぎゅうぎゅう詰めになることもあります。絶対に一定以上のスペースが欲しいという方のために、別料金で固定席を確保することもできますので詳しくは各コワーキングスペースのWebサイトを確認してください。

騒音に敏感な人はうるさく感じるおそれがある

 コワーキングスペースは、色々な人が出入りして仕事を行う場所のため、どうしても多少の騒音が発生します。ちょっとした話し声や他人の足音でも気になって集中できない、という方には、あまり向かない場所かもしれません。

情報漏えい防止に細心の注意が必要

 クライアントから預かった機密情報はもちろん、あなたの取り扱うデータが他の利用者に見られないように細心の注意を払う必要があります。覗き見防止フィルタやPCの盗難防止チェーン使ったり、コワーキングスペースのWifiを利用する場合はVPNを使うなどして情報漏えいへの対策を十分に行うようにしてください。

まとめ

 今回は、コワーキングスペースについて見ていきました。低価格で繁華街の駅近くに拠点を持てるだけでなく、集まる方との交流を通じたビジネスチャンスの拡大に期待が持てるなどコワーキングスペース利用のメリットはフリーランスエンジニアにとって大きなものだと思います。一方で、定期で利用するには申込みするには審査が必要であったり、情報漏えいへの対策が必要不可欠など留意しなくてはならない点があることがわかりました。
 この原稿を書いている2021年10月現在、全国的にコロナウィルスの感染拡大も縮小傾向になり、少しずつ以前の日常が戻りつつあるようです。これに伴い、人と人がリアルで対面する機会も増えてくることが予想されます。その際は、多様な働き方を支援してくれるコワーキングスペースの需要も増加してくるのではないでしょうか。この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

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