日本にインターネットが普及しはじめて約25年。
当初はプロバイダーのアクセスポイントに電話をかけて利用していたインターネットも、常時接続が当たり前になり、いまでは生活になくてはならないものになりました。数あるインターネットの利用シーンの中でもWebページの閲覧は最も利用されているものの一つです。このWebページを表示するのに使用されているのがHTMLやCSSと呼ばれるマークアップ言語で、1993年にIETFのIIIRワーキンググループからHTML1.0の仕様が発表されて以来、数年に1回の割合で様々な仕様変更が行われてきました。現在では、HTML Living Standardと呼ばれるバージョンの概念が存在しない仕様へと変化し、日々改版が進められています。
前置きが長くなりました。
今回JoBeetブログ編集部では「フリーランスとしてのHTML/CSSコーディング」について調査を行いました。HTMLといえば、以前はちょっと勉強すれば誰でも書けるようになる簡単なマークアップ言語の代表格ように言われていましたが、インターネット接続の高速化に伴い以前に比べてリッチな表現が行えるようになったため、最近では難易度がかなり上がってきています(このエントリーの筆者も昔のHTMLは書けますが、HTML/CSSを組み合わせてモダンなウェブページをマークアップするのは苦手です)。それゆえHTML/CSSを書ける方の需要は継続しているように思えますが、本当にところは一体どうなのでしょうか? また案件の平均的な相場はいくらくらいなのでしょうか? HTML/CSSのコーディングを受注したいと考えている方の参考になれば幸いです。
HTML/CSSの案件数は?
早速JoBeetにアクセスして、HTML/CSS関連の案件を検索してみました。
2021年9月現在、JoBeetにはHTML/CSSに関連する案件が102件ほど掲載されています。
その中の大部分はPHPなどのプログラミング言語と一緒にHTML/CSSを使うもので、純粋にHTML/CSSのコーディングを担当する案件はあまり多くありません。これはWeb系の開発でフロント部分の開発にHTML/CSSが用いられることが多いためと推測されます。この他、同時によく出てくる言語にJavaScriptがあります。HTML/CSSのコーディングで案件を獲得したいと考えていらっしゃる方で、PHPやJavaScriptなどのプログラミング言語が扱える方であれば、案件を獲得しやすくなりそうですね。
HTML/CSSの案件の相場感は?
JoBeetに掲載されているHTML/CSSのコーディング案件の単価は50万円~60万円前後のものが多く、継続して案件を受注できた場合の年収は600万円~720万円ほどになります。以前にJobeetブログでご紹介した「ITエンジニアの平均年収はどれくらい?サラリーマンやフリーランスなど働き方別の年収差も調べてみた」によると、フリーランスエンジニアの平均年収が20代で650万円とのことでしたので、フリーランスのHTML/CSSコーダーとして活動していく場合は年収は少し低めになりそうです。
続いて、実際のHTML/CSSで受注できる案件を見ていきましょう。
【HTML5/JavaScript】ソーシャルゲーム大型IPタイトルのフロントエンド案件
稼働時間幅:140~180 時間
作業時間:10:00~19:00
【HTML/CSS】新規Weサービスのコーダー案件
稼働時間幅:160-200 時間
作業時間:10:00〜19:00
【HTML/CSS】マークアップエンジニア案件
稼働時間幅:160-200 時間
作業時間:10:00〜19:00
HTML/CSSの案件を獲得するには?
一般的な開発案件に比べるとHTML/CSS関連の案件は少し少なめ、といわざるを得ません。
そこで希少な案件を継続的に受注するためには、普段から様々な情報を入手できる体制を構築しておくのが重要です。JoBeet編集部が特におすすめしたいのは下記の3点です。
- フリーランスエージェントを利用する
- クラウドソーシングを利用する
- 知人・友人から案件を紹介してもらう
・フリーランスエージェントを利用する
フリーランスエージェントには、毎日のように企業から新規案件の打診が来ています。その中にはHTML/CSS関連の案件が含まれていることもあるため、案件が来たらすぐに連絡をもらえるようにまずフリーランスエージェントに登録しておくことが重要です。特に、個人では受注することが難しい大手企業からの優良案件はフリーランスエージェント経由で募集がかかることが多いので、すぐに紹介してもらえる案件がなかったとしても担当者と継続的にコンタクトを取っておくことをおすすめします。
・クラウドソーシングを利用する
昨今利用者が急拡大しているクラウドソーシングでもHTML/CSS関連の案件を受注することが可能です。ただし、クラウドソーシングを利用して案件を受注する場合、単価交渉から請求書の発行はもちろん、報酬が支払われなかった時のトラブル対応まで、全てを自分ひとりで行う必要があります。また、クラウドソーシングサービスに掲載されている案件は、一般的な相場から大きくかけ離れた単価の低い案件も存在していますので、お金を稼ぎたいと思っている方は慎重に案件を選ぶようにしましょう。
・知人・友人から案件を紹介してもらう
前の職場や会社の同僚経由で案件を紹介してもらうことは、比較的ポピュラーな案件獲得方法です。中にはフリーランスエージェントに打診が行く前のお宝案件の相談をされることもあり、うまく行けば継続的に案件を受注できることもあります。一方で法外に安い単価での案件を紹介され、友人・知人の関係値で受注をしてしまったというケースも時折耳にします。知人・友人からの紹介でも次につながらない安い単価での受注は、ご自身の首を締めることにほかなりませんので十分注意してください。
未経験でも案件は獲得できる?
HTML/CSSの案件は、3~5年程度の実務経験がなければ獲得することは難しいと思われます。
もともとの案件数が少なく、案件が発生した場合は、長年の経験を積んだベテランコーダーたちが次々に手を上げていく中、採用側の企業としても未経験の方を採用する理由は見つかりません。
まずは事業会社などでHTML/CSSコーダーとしての実務経験をしっかりと積むつことで「即戦力」として活躍できる人材になれるよう自らの技術力を磨き上げることが大切です。
まとめ
は「どのようにして案件を継続的に獲得していくか」という点に尽きると思います。これを解決するためには、複数のフリーランスエージェントに登録をする、などしてとにかく案件の発生情報を逃さないことが大切です。
HTML/CSSコーダーは、案件さえ獲得さえできれば年収600万円~720万円が期待できるなど、比較的高額の報酬を手にいれることができる職種です。すでにもしくは、これからフリーランスのHTML/CSSコーダーとして活動される方は、ぜひJoBeetにもご登録いただきまして、最新の案件情報が配信されるのをお待ち下さい