ITエンジニアの平均年収はどれくらい?サラリーマンやフリーランスなど働き方別の年収差も調べてみた

ITエンジニアの平均年収はどれくらい?サラリーマンやフリーランスなど働き方別の年収差も調べてみた

 経済産業省が発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、日本国内におけるエンジニアを含むIT人材は、2030年に41~79万人ほど不足すると言われています。また、トップクラスの新卒エンジニアに1,000万円を超える年収を出す企業の話題がニュースで取り上げられており「ITエンジニアは高収入を期待できる職業である」という認識が世間に広まりつつあります。

 とはいえ、一口にITエンジニアといっても様々な職種や働き方があるため、それぞれの職種や働き方、また年齢によって平均年収がどのように変わるのかが気になるところです。そこで今回は、ITエンジニアの年収に焦点を当てて色々と調べてみました。

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職種別ITエンジニアの平均年収

職種別ITエンジニアの平均年収

 マイナビが発表した「2021年版 職種別モデル年収平均ランキング」からITエンジニア関連の39職種をピックアップした結果は下記の通りとなっています。一口に「ITエンジニア」といっても、その中には多くの職種があること、また職種によって平均年収に4倍以上の差があることが見て取れます。
 この中で上位のランクインしている職種は、いずれもエンジニアとしてのキャリアを磨くことでステップアップが可能なものばかりです。その道は決して易しいものではありませんが、高度な専門知識や技術を身につけることで高収入を得られるチャンスがあることは、ITエンジニアのキャリアを選択する魅力の1つといえるでしょう。

順位職種平均年収
1システムアナリスト1,635万円
2システムコンサルタント(業務系)1,024万円
3情報アーキテクト・UI/UXデザイナー910万円
4プロダクトマネジャー(パッケージソフト・ミドルウェア)837万円
5セキュリティコンサルタント788万円
6システムコンサルタント(ネットワーク・通信)744万円
7パッケージ導入コンサルタント(ERP・SCM・CRM等)679万円
8通信設備計画策定673万円
9プロジェクトマネジャー・リーダー(WEB・オープン・モバイル系)658万円
10プリセールス・セールスエンジニア633万円
11社内情報化戦略・推進621万円
12プログラマー(ゲーム・アミューズメント系)603万円
13ネットワーク設計・構築(LAN・WAN・インターネット)588万円
14システムエンジニア(DB・ミドルウェア設計/WEB・オープン・モバイル系)576万円
15インターネットサービス企画568万円
16システムエンジニア(アプリ設計/WEB・オープン・モバイル系)568万円
17品質管理(ソフトウェア・ネットワーク)566万円
18プログラマー(汎用機系)550万円
19プログラマー(WEBサイト・インターネットサービス系)548万円
20システムエンジニア(マイコン・計測・画像等/制御系)547万円
21システムエンジニア(アプリ設計/汎用機系)544万円
22社内システム開発・運用539万円
23サーバ設計・構築(LAN・WAN・インターネット)538万円
24プログラマー(制御系)533万円
25プログラマー(WEB・オープン・モバイル系)525万円
26システムエンジニア(通信制御ソフト開発/制御系)524万円
27ネットワーク運用・監視515万円
28フロントエンドエンジニア・コーダー512万円
29システムエンジニア(パッケージソフト・ミドルウェア)503万円
30ITアーキテクト500万円
31テクニカルサポート(ソフトウェア・ネットワーク)495万円
32通信設備設置・テスト492万円
33通信設備設計・構築(無線系)489万円
34サーバ・マシン運用・監視462万円
35プロジェクトマネジャー(制御系)460万円
36通信設備設計・構築(有線系)457万円
37導入・運用トレーナー453万円
38プログラマー(パッケージソフト・ミドルウェア)427万円
39研究開発(ソフトウェア・ネットワーク)417万円

◆ 年代別ITエンジニアの平均年収

 転職支援サービス「doda」が2020年12月に発表した「平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」によると、ITエンジニアの平均年収は452万円でした。これを年代別に分解した結果は以下の通りです。

 ITエンジニアの平均年収は、全ての年代で全業種における平均年収を上回っていることがわかります。特に20代から30代、30代から40代にかけての年収アップ額はいずれも100万円を超え、若いうちから恵まれた年収を手にすることできるといえます。

・参考文献:平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
https://doda.jp/guide/heikin/

▼年代別平均年収

年代ITエンジニア全業種
20代372万円348万円
30代511万円444万円
40代615万円510万円
50代~691万円613万円

 働き方別ITエンジニアの平均年収

 働き方別ITエンジニアの平均年収

 続いて働き方別ITエンジニアの平均年収をチェックしていきましょう。

 今回は正社員として企業に勤めている方と、フリーランスエンジニアとして活動されている方の年収を比較していきます。なお前項でご紹介したITエンジニアの平均年収を正社員、フリーランスエンジニアともに上回っているのは、集計対象を「正社員」と「フリーランスエンジニア」に限定したためと考えられます。

 まず注目したいのが、フリーランスエンジニアの20代における平均年収の高さです。正社員として働いている方の1.5倍以上の年収を稼いでいます。これは日本企業独特の文化である「勤続年数によって年収が少しずつアップしていく」ことが要因です。一方、仕事の結果によって報酬が支払われるフリーランスエンジニアは、仕事で結果を残せば残すほど収入がアップする構造になっているためです。実際にフリーランスエンジニアとして活動している20代の方の中には年収1,000万円を突破している方も数多くいらっしゃいます。

 20代以降も、30代・40代とフリーランスエンジニアの年収は正社員を大きく上回っているのでご自身の技術力に自信がある方で、年収アップを強く望む方はフリーランスエンジニアとしての働き方を検討されてみてはいかがでしょうか?

年代正社員フリーランス
20代405万円650万円
30代540万円720万円
40代610万円795万円
50代~720万円690万円

出典:案件ナビ:
https://www.anken-navi.jp/news/work-freelance/freelance-employee-annual-income/

◆関連記事:
フリーランスエンジニアの年収が高いって本当? いまより高い年収を目指すなら知っておきたいフリーランスエンジニアと会社員エンジニアの年収差も解説。

ITエンジニアとしての年収をアップする方法は?

ITエンジニアとしての年収をアップする方法は?

 それではITエンジニアとしての価値をあげて、年収アップを実現するためにはどんなことをすれば良いのでしょうか? しばしば「技術力をアップする」「経験を積む」などと言われることが多いですが、具体的にどんな行動をすれば良いのか、具体的な例をあげて見て行きたいと思います。

・【技術を磨く】希少価値の高い技術を身につける

 現在なら機械学習やディープラーニングなどAI系の技術を身につけることで希少価値の高い人材となることができます。普段から転職サイトやフリーランス案件紹介サイトに登録して募集の多い案件をチェックするなどアンテナを高く張っておくことで情報がアップデートしやすくなります。

・【経験を積む】上流工程に挑戦する

 ITエンジニアの中でもプロジェクトマネージャは年収が高めの職種の一つです。早くからシステム設計や要件定義などの上流工程を経験しておくことで、自らの価値を高めることができます。上流工程に関われるチャンスがあれば積極的に挙手することをおすすめします。

まとめ

 今回はITエンジニアの平均年収について調べてみました。

 今後もITエンジニアは不足し続けることが予測されています。また2020年から続くコロナ禍により私たちの働き方が多様化して、数年前には考えられなかった在宅でのテレワークが一般化しました。これを読まれているあなたがよりITエンジニアとして高い年収を望まれるのであれば、転職やフリーランスエンジニアという選択肢も存在します。この記事が皆さんにとって、ITエンジニアとしてキャリアを考えるきっかけになれば幸いです。

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