ITエンジニアはうつ病になりやすいって本当?仕事に行き詰まる前に確認しておきたい対処法をご紹介

ITエンジニアはうつ病になりやすいって本当?仕事に行き詰まる前に確認しておきたい対処法をご紹介

 ここ数年、労働者のメンタルヘルスについての注目度があがってきています。

 あまり知られていませんが厚生労働省の定義によれば、うつ病に代表される「精神疾患」は、がん・脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病と並ぶ5大疾病の一つとしてリストアップされている病気です。企業でもメンタル不全をかかえる社員の発生を防止するためにストレスチェックを実施したり、産業医などによる職場環境の改善や労働者に対するカウンセリングを行うなど、様々な対策が講じられています。

 その一方で、うつ病・躁うつ病の総患者数は2000年以降ずっと増加傾向が続いてます。この理由は、一説によるとインターネットの普及により仕事やコミュニケーションの速度が以前とは比べてものにならないくらい早くなったこと、景気後退に伴って企業が効率化と生産性を追求し続けたことで労働者を追い詰めてしまったことが挙げられるとされています。

 実際にITエンジニアとして働く皆さんの周囲にも、うつ病を発症して休職された方がいらっしゃるのではないでしょうか? 今回はもはや他人事ではなくなってきた「うつ病」についてお話していきたいと思います。

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うつ病になりやすい職業はどんな職業?

うつ病になりやすい職業はどんな職業?

 厚生労働省が令和元年に発表した「精神障害に関する事案の労災補償状況」によると、最もうつ病になりやすい職業TOP3は「社会保険・社会福祉・介護事業従事者」「医療業」「道路貨物運送業」とのことです。ちなみにITエンジニアは第5位にランクインしており、比較的うつ病になる可能性が高い職業であることがわかります。

ITエンジニアがうつ病になりやすい理由は?

Tエンジニアがうつ病になりやすい理由は?

 ITエンジニアがうつ病になりやすい理由は下記の3つが考えられます。

・時間外労働が多い

 ITエンジニアは、決められた期間の中で多くの課題を解決することを求められる職業です。そのため、繁忙期になると終電間際までの残業や休日出勤をせざるを得ないことも多々あります。そのような働き方をしていると肉体的は負担はもちろん、精神的にも休まる間がなくなってしまいます。

・他人との困難な調整が多い

 プロジェクトの中心的存在としてアサインされている場合は、顧客と会社の間の調整業務が加わってきます。時には受け入れがたい顧客の要望を断るために、様々な根回しや交渉が求められます。その上、予算と納期を守りつつ仕事を進めていく過程で感じるストレスは非常に大きなもので、継続的に大きなストレスにさらされていると精神を病んでしまうこともあるようです。

・デスクワークが中心で運動不足になりがち

 人間は運動を通じて交感神経が優位になっている状態が継続するとストレスを解消するセロトニンやエンドロフィンといったホルモンが分泌されることがわかっています。一方、仕事中の大部分を自席のPCの前で過ごすITエンジニアは、どうしても運動量が減ってしまいストレスを解消するのに必要なホルモンの分泌が少なくなってしまいます。

ITエンジニアができるうつ病予防は?

Tエンジニアができるうつ病予防は?

 ITエンジニアがうつ病になりやすい職業であることがわかりましたが、どのような対策をすればうつ病を予防できるのでしょうか? 今回は今日からでも簡単にはじめられる手軽な対策を中心にご紹介していきたいと思います。

・メリハリのついた生活を心がける

 夜遅くまで残業や休日出勤が続いて仕事が苦痛になってきているときは、思い切って少し休んでみることも大切です。仕事に対してポジティブな気持ちで向かえないと生産性も落ちてしまいます。夜遅くまで頑張った日が続いてしまった週は、最低土日のどちらかだけでも休息を取り、リフレッシュしてみてはいかがでしょう?

・他人に頼ってみる

 ITエンジニアの方は几帳面で真面目な性格の方が多く、自分の仕事を全て自分ひとりで抱え込んでしまう傾向があります。大量の仕事を抱え続けることで、労働時間が長くなりがちになるのはもちろん、休日も仕事のことを考え続けてしまうなど精神的に落ち着かなくなってしまいます。これを解決するために、自分の抱えている仕事の一部を他の方に手伝ってもらえるようお願いしてみるのも一つの手です。

・軽くウォーキングしてみる

 会社帰りはいつも降りる駅の一つ前で降りて自宅まで歩いてみましょう。

 その時はスマホを見ながら歩くのではなく、街の様子にも注目してみてください。新しいお店がオープンしていることを知ったり、思いもしなかった場所に素敵な公園を見つけるなどの発見があるかもしれません。気がつくといつの間にか仕事のことを忘れて、すっかりリフレッシュできているかもしれませんよ

 会社帰りはいつも降りる駅の一つ前で降りて自宅まで歩いてみましょう。

 その時はスマホを見ながら歩くのではなく、街の様子にも注目してみてください。新しいお店がオープンしていることを知ったり、思いもしなかった場所に素敵な公園を見つけるなどの発見があるかもしれません。気がつくといつの間にか仕事のことを忘れて、すっかりリフレッシュできているかもしれませんよ。

もしうつ病になってしまったら

もしうつ病になってしまったら

 どんなに気をつけていても、周囲の環境などが原因でうつ病になってしまうこともあります。そんな時はどのように対処すれば良いのでしょうか?

・まずは休養を取ることが重要

 風邪をひいたときは、これ以上悪化させないようにするため、また早く回復するために休養が必要です。うつ病は「心の風邪」とも言われており、かかってしまった時は風邪を引いた時の対応と同様に十分な休養が欠かせません。

 またうつ病は、普通の風邪に比べて回復まで長い時間を要することが多いようですので、休養を取るにあたっては会社の理解を得ることが必要不可欠です。まずは心療内科などを受診して、専門医から診断書を書いてもらいましょう。その後、会社に診断書を提出して、いつから休養に入るかなどの相談をするとスムーズなことが多いようです。

 休養中はとにかく身体を休めることに専念しつつ、余裕が出てきたら徐々に「自分が楽しいと思えること」や「身体を動かすこと」にトライしてみてください。

社会復帰に際して

 うつ病の症状がある程度軽くなり、かかりつけ医から復職の許可が出たらいよいよ社会復帰の準備にはいります。会社側に復職の意向を伝え、復職日のスケジューリングを行います。また会社側に、時短勤務の制度や週2~3回の出勤で済む制度があれば、医師や会社と相談の上で利用しても良いでしょう。

 社会復帰と同時に以前のような働き方をして、再びうつ病が悪化してしまったというケースも耳にしますので、まずは自分の負担が少ない働き方を検討することをおすすめします。

 どんなに気をつけていても、周囲の環境などが原因でうつ病になってしまうこともあります。そんな時はどのように対処すれば良いのでしょうか?

・まずは休養を取ることが重要

 風邪をひいたときは、これ以上悪化させないようにするため、また早く回復するために休養が必要です。うつ病は「心の風邪」とも言われており、かかってしまった時は風邪を引いた時の対応と同様に十分な休養が欠かせません。

 またうつ病は、普通の風邪に比べて回復まで長い時間を要することが多いようですので、休養を取るにあたっては会社の理解を得ることが必要不可欠です。まずは心療内科などを受診して、専門医から診断書を書いてもらいましょう。その後、会社に診断書を提出して、いつから休養に入るかなどの相談をするとスムーズなことが多いようです。

 休養中はとにかく身体を休めることに専念しつつ、余裕が出てきたら徐々に「自分が楽しいと思えること」や「身体を動かすこと」にトライしてみてください。

・社会復帰に際して

 うつ病の症状がある程度軽くなり、かかりつけ医から復職の許可が出たらいよいよ社会復帰の準備にはいります。会社側に復職の意向を伝え、復職日のスケジューリングを行います。また会社側に、時短勤務の制度や週2~3回の出勤で済む制度があれば、医師や会社と相談の上で利用しても良いでしょう。

 社会復帰と同時に以前のような働き方をして、再びうつ病が悪化してしまったというケースも耳にしますので、まずは自分の負担が少ない働き方を検討することをおすすめします。

働く環境にも注意

 うつ病になった原因が、所属部署の人間関係や仕事の内容にある場合は、復職後も以前のようにストレスフルな環境で働かなくてはならないことがあります。そのような場合は、会社と相談して別部署への異動を検討してみるのも良いでしょう。会社の規模が小さくて仕事環境を大きく変えることが難しい、または異動後も大きなストレスを感じるようであれば、思い切って転職を検討するのも選択肢の一つです。

 うつ病になった原因が、所属部署の人間関係や仕事の内容にある場合は、復職後も以前のようにストレスフルな環境で働かなくてはならないことがあります。そのような場合は、会社と相談して別部署への異動を検討してみるのも良いでしょう。会社の規模が小さくて仕事環境を大きく変えることが難しい、または異動後も大きなストレスを感じるようであれば、思い切って転職を検討するのも選択肢の一つです。

まとめ

 うつ病は、ストレスを感じやすい環境で仕事をしているITエンジニアにとってかかる可能性がある病気の一つです。

 元気な頃は「自分はうつ病になんかならない」と思っているかもしれませんが、普段感じている些細なストレスが積み重なって突然発症することも少なくありません。まずは運動など自分自身のストレス発散方法を見つけて実践すること、それでもうつ病になってしまったら無理をせずに休養することが大切です。

 この記事がご自身のメンタルヘルス、特にうつ病について知りたいと考えている方の参考になれば幸いです。

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