40代からでもフリーランスエンジニアになれる?気になる年収やメリットとデメリットを解説!

40代からでもフリーランスエンジニアになれる?気になる年収やメリットとデメリットを解説!

 人生100年時代と言われるようになり、私たちの働き方は大きく変化しようとしています。これまでは60歳で定年を迎え、その後は年金で悠々自適な生活をする…というのが、一般的な老後像でしたが、現代に生きる私たちは70歳まで働くことを求めれていくようです。また雇用形態も大きく変化しようとしており、新卒で入社した会社に定年まで働く終身雇用制度はすでに形骸化しています。その中で注目されているのが、会社組織に縛られず自由な働き方と高額な報酬を手にすることができるフリーランスエンジニアという働き方です。今回は、そんなフリーランスエンジニアの中でも「40代の方」に焦点を当てていきたいと思います。

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40代からでもフリーランスエンジニアになれる?

40代からでもフリーランスエンジニアになれる?

 フリーランスエンジニアというと20代後半から30代くらいでプロジェクトの最前線でバリバリとコードを書いている人…というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。また40代という年齢はキャリアの折り返し地点ということもあり、この年令から働き方を大きく変えることに抵抗を感じる方も少なくないのではないでしょうか。

 2020年5月に内閣官房日本経済再生総合事務局が発表したデータによればフリーランスとして働く方の年齢構成は40歳以上が全体の72%を占めており、40代という年齢は決して不利にならないということがわかります。

40代フリーランスエンジニアの年収は?

40代フリーランスエンジニアの年収は?
年代正社員フリーランス
40代610万円795万円
50代~720万円690万円

続いてフリーランスエンジニアの年収を見ていくことにしましょう。案件ナビの調査によると、40代フリーランスエンジニアの平均年収は795万円とのことです。同世代正社員エンジニアの平均年収が610万円なので、年収差は185万円となります。50代になると、フリーランスエンジニアの平均年収は正社員エンジニアに比べると30万円ほどダウンしてしまいますが、40歳から60歳までの20年間平均年収が働いた場合、フリーランスエンジニアとして働いたほうが約1,500万円ほど収入が多くなります。

40代でフリーランスエンジニアとして独立するメリット

40代でフリーランスエンジニアとして独立するメリット

会社員として積み上げてきたマネジメント経験やスキルを活かしやすい

 会社員として働いている場合、40代に差し掛かる前からチームを率いて仕事をすることが多くなります。そのため必然的にマネジメント経験を積むことができるため、若いうちからフリーランスとして独立してきた方に比べて、仕事を発注する側の企業が40代の方に求めるスキルセットを有していることが多く有利になりやすいという点があります。特にシステムアナリストやコンサルタントとしての経験がある方は、会社員時代よりも高額な報酬に期待ができます。

自分の希望に沿った働き方ができる

 フリーランスエンジニアは、自分で自分の働く時間を決めることができるので、自分の希望に沿った働き方ができることもメリットの一つです。20代からこれまでバリバリと働いてきたのでそろそろ家族との時間を大切にするために働く時間をセーブしたい、という方には残業がほとんどない案件がおすすめです。一方、昨今の働き方改革により働ける時間が規制されてしまい労働量が減ってしまったことに不満を持っている方なら、複数の案件を受注することで思う存分働くことができます。

初期費用を捻出しやすい

 2019年に厚生労働省実施したた「国民生活基礎調査」によると世帯主が40代の世帯の平均貯蓄額は650万円とのことです。20代の場合は179万円と約470万円もの開きがあります。フリーランスエンジニアは独立した直後は役所への各種手続きや取引先への営業回りなどですぐに案件が獲得しにくい上、会社員と違って成果物を納品しても報酬が支払われるのは納品月の翌月など何かと物入りです。20代のフリーランスエンジニアの方の場合、仕事が起動に乗り始めるまでの間に手持ちの現金が尽きてしまうという話もよく耳にしますが、40代である程度貯蓄がある方なら、安定した報酬を得られるまで貯金を切り崩しながら生活することができることが多いようです。

40代でフリーランスエンジニアとして独立するデメリット

40代でフリーランスエンジニアとして独立するデメリット

毎月の収入が不安定になる

 40代のフリーランスエンジニアに限ったことではありませんが、フリーランスという働き方を選択すると毎月の収入は不安定になりがちです。特に、納品までに数ヶ月を要するような仕事を受注した場合、その間に別の仕事がなければ基本的に無収入となります。納品後、大きな金額が支払われるのはわかっているとはいえ、無収入の期間があるのは精神的に厳しいものがあります。

家族の理解が得られないことがある

 40代でフリーランスエンジニアとして独立する場合、障壁となることが多いのが家族からの反対です。日本ではまだまだフリーランスという働き方に対する認知が低いため、フリーランスとして独立することに対して良くない印象を持っている方が一定数います。もし、フリーランスエンジニアとして独立を検討しているあなたに家族がいらっしゃるのあれば、事前にじっくりと話し合い、家族が納得してもらった上で独立することをおすすめします。

身体を壊した時の保障が少ない

 フリーランスエンジニアは、会社員よりも多くの報酬を手にすることができる反面で、身体を壊してしまった時の保障が少なめです。特に長期にわたって入院するようなことになった場合は、当然その間の収入を期待することはできません。40代は若い頃のように無理が効きにくい年齢でもありますので、フリーランスエンジニアとして独立するのであれば、規則正しい生活を心がけ体調管理には十分に気をつけたいところです。

フリーランスエンジニアとして独立するための準備

フリーランスエンジニアとして独立するための準備

 最後に40代の方がフリーランスエンジニアとして独立するために知っておいていただきたい準備についてご説明していきます。

貯金をしておく

 前述の通り、フリーランスエンジニアとして独立した後は安定した収入を得られるようになるまで時間がかかることが多いため、十分な資金がある方以外は貯金をしておくことをおすすめします。目安となる貯金額については「フリーランスエンジニアになるために必要な貯金額は? 具体的な額とその理由をわかりやすく解説」をご覧ください。

取引先や同僚への挨拶回りをしておく

 お世話になった取引先へはもちろん、仕事で関わった同僚の方への挨拶回り忘れずにしておきましょう。あなたがフリーランスエンジニアとして独立したことを知っていれば、仕事を回してもらえることがあるかもしれません。

開業届を提出する

 フリーランスエンジニアとして独立したら、最寄りの税務署に開業届を提出します。開業届の提出は必ずしも必要ではありませんが、提出することで確定申告時に大きな節税効果が期待できる青色申告が利用できるようになります。詳しくは「開業届はいつ提出すればいいの?節税にも役立つフリーランスエンジニアのための開業届&青色申告承認申請ガイド」をご参照ください。

その他の準備

 ここでご紹介した準備の他にも、国民健康保険や国民年金などへの加入、屋号名(フリーランスエンジニアとして活動するのに用いる名前)での銀行口座の作成など準備すべきことがたくさんあります。これらについては「会社を辞めてフリーランスエンジニアになる前にやっておきたい12の準備〜退職手続き完全解説マニュアル」にまとめてありますので、こちらもチェックしてみてください。

まとめ

40代からフリーランスとして独立することは難しいと思われているようですが、実際にはフリーランスとして活躍している方は40代以上が多いこと、会社員時代に培った経験を活かすことで高収入に期待が持てることがおわかりいただけたと思います。一方で、家族がいらっしゃる方は独立前に理解を得ておくことがかかせません。

 もしあなたがフリーランスエンジニアとしての独立を考えているのでしたら、これらのメリットやデメリットについて十分検討した上で決断するようにしてください。

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