フリーランスエンジニアは屋号名の銀行口座が必須? 口座開設のメリットと方法をわかりやすく解説!

フリーランスエンジニアは屋号名の銀行口座が必須? 口座開設のメリットと方法をわかりやすく解説!

 フリーランスエンジニアの活動を行っていると、報酬の受け取りはもちろん、各種公共料金や経費の支払いに銀行口座が必要になります。もちろん、これまで使用していた個人名義の銀行口座をそのまま使用することもできますが、様々なシーンで不便を感じることがあります。そこで今回は、フリーランスエンジニアが仕事専用の銀行口座(屋号名での銀行口座)を作るメリットやその手順について調べてみました。

 なお「屋号」について詳しくお知りになりたい方は「屋号とは? フリーランスエンジニアの活動がスムーズになる「屋号」について徹底解説!」の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

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フリーランスエンジニアが屋号名で銀行口座を作るメリット

フリーランスエンジニアが屋号名で銀行口座を作るメリット

 フリーランスエンジニアの方が、仕事専用の銀行口座(屋号名での銀行口座)を作ると下記のようなメリットを得ることができます。

  1. お客様からの信頼が増す
  2. 会計管理がしやすくなる
  3. 事業の財務状況を把握しやすくなる
  4. クラウド型会計ソフトがより便利に使用できる
  5. 税務調査が入った場合の対応が楽になる

お客様からの信頼が増す

報酬の支払い先を屋号付きの口座にすることで、お客様から信頼を得やすくなります。特にフリーランスエンジニアとしての活動以外に、インターネット上で物を販売するような個人のお客様を相手に事業を展開している場合は、料金の振り込み先が屋号名になっているほうが安心感を与えることができます。

会計管理がしやすくなる

個人の銀行口座と事業用の銀行口座を一緒にしていると、どの支出が個人のもので、どれか事業のために使ったのかを判断するのが難しくなります。毎回お金を使うたびにExcelなどに記録を残しておけばよいかもしれませんが、忙しくなってくるといちいちメモをするのが面倒になってしまい、後からまとめて記入する頃には「この支出は個人と事業、どっちのものだっけ…?」となりがちです。あらかじめ口座を事業用と個人用にわけておくことで支出の線引を明確化して、面倒な会計管理を少しでも楽にすることが可能になります。

事業の財務状況を把握しやすくなる

屋号名で銀行口座を作成すると口座内には事業に関わるお金のみが入っていることになりますので、事業における収入状況や支出状況を簡単に可視化することができるようになります。

クラウド型会計ソフトがより便利に使用できる

口座同期型のクラウド会計ソフトに限定されますが、事業専用の口座をクラウド会計ソフトに連携させることで、毎月面倒な帳簿への記入がほぼ自動化することができます。また毎年度末に対応が必要な確定申告の準備もクラウド会計ソフトが代行してくれるのはもちろん、インターネットで申告を行う電子申告までやってくれるものもあるので、これを利用するためでも屋号名での銀行口座を開設するメリットがあるといえるでしょう。

税務調査が入った場合の対応が楽になる

屋号での銀行口座を開設しておくと確定申告の内容に不備があり税務署による税務調査が入った際の対応が非常に楽になります。個人の銀行口座を事業用の口座と一緒にしている場合は、口座に記録されている支出ひとつひとつを個人で使ったお金と事業で使ったお金に分類する作業を行わなくてはならず、非常に手間がかかってしまいます。

屋号名で銀行口座開設の手順

屋号名で銀行口座開設の手順

 フリーランスエンジニアが屋号名で銀行口座を開設する場合は、個人で銀行口座を開設するときに比べて少しだけ面倒な手続きが必要になります。ここからは、屋号名で銀行口座を開設する手順について説明していきます。

  1. 開業届を提出する
  2. 口座を開設したい銀行のWebサイトで必要書類を確認
  3. 銀行の窓口行って手続きを行う

開業届を提出する

 屋号名での銀行口座を開設する場合は、お近くの税務署に「開業届」を提出して屋号を税務署に認めてもらいましょう。「開業届」の記入方法や提出方法については「開業届はいつ提出すればいいの?節税にも役立つフリーランスエンジニアのための開業届&青色申告承認申請ガイド」にまとめてありますので参考にしてください。

口座を開設したい銀行のWebサイトで必要書類を確認

 屋号での口座を開設したい銀行のWebサイトで必要な書類を確認します。
 また一部の銀行では、屋号での口座を開設できるのは「開業届に記載した事務所の最寄りの支店でなければならない」という制約があることがあります。自宅と事務所を分けてある場合は事前に銀行へ確認しておきましょう。
 一般的な都市銀行の場合必要となる書類は下記の3点ですが、銀行によって必要となる書類や手続きフローが異なりますので、事前にしっかりと確認するようにしてください。

▼大部分の銀行で口座開設に必要なもの
・本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
・ 開業届
・ 印鑑

▼口座を開設する銀行によっては必要となるもの
・マイナンバーが確認できる書類
・確定申告書、納税証明書など個人事業主であることが確認できる書類

銀行の窓口行って手続きを行う

 必要な書類が準備できたら、これらを持参して銀行の窓口で手続きを行います。
 その後、口座開設を希望する銀行内で審査が行われ、問題がなければ最短即日~2週間程度で口座が開設されます。通帳やキャッシュカードを受け取れるタイミングは銀行によって異なりますので、気になる方は窓口でお問い合わせください。

クレジットカードも作っておくと便利

クレジットカードも作っておくと便利

 屋号での口座が開設できた後は、クレジットカードも作っておくと便利です。日々発生する費用をクレジットカードで決済しておくことで支出の記録が自動的につけられることはもちろん、クレジットカードに付帯している旅行保険やショッピング保険などの各種サービスも利用できるようになります。

 一昔前はフリーランスエンジニアとして活動を開始したばかりの方がクレジットカードの審査を通過するのは難しいと言われていましたが、最近は事業用の法人カードなどフリーランスエンジニアの方でも審査を通貨しやすいクレジットカードが増えてきました。年会費は経費として計上することもできるので、ぜひ作成を検討してみてはいかがでしょうか?

まとめ

 今回はフリーランスエンジニアの方が屋号名で銀行口座を作るメリットやその手順について解説してきました。屋号名で銀行口座を作ることは、会計管理や財務管理が楽になるだけではなく、社会的な信頼を得ることにも繋がります。もし、この記事を読まれているフリーランスエンジニアの方で、まだ屋号での銀行口座をお持ちでない方がいらっしゃいましたら、これを機会に屋号での銀行口座解説を検討されてはいかがでしょうか?

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