フリーランスエージェントを利用する際に避けて通れないのが、エージェントの担当者との面談です。実際にフリーランスエージェントを利用してみたいけど、面談でどんな話をされるのだろうと不安に思っている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、はじめてフリーランスエージェントを利用される方のために面談の流れや、面談に向けて準備すべき点についてご説明していこうと思います。
もくじ
フリーランスエージェントとの面談は「面接ではない」

フリーランスエージェントとの面談が参画を希望する客先との顔合わせと決定的に違う点は、案件獲得のための面接ではないという点です。フリーランスエージェントとの面談では、あなたが希望する就労条件や、これまでに培ってきたスキルや経歴・強みについてヒアリングすることを通じて、エージェント企業が保有する案件の中からあなたにマッチする案件を紹介することを目的としています。
またフリーランスエージェントの担当者は、これまでにも他のフリーランスエンジニアとの面談を重ねてきていますので、他のフリーランスエンジニアと比べて自分の市場価値がどの程度のものなのかを聞いてみたり、自分が気づいていなかった適性についてもアドバイスをもらうことができます。
フリーランスエージェントの面談の流れ

利用するフリーランスエージェントや担当者によって多少の違いはありますが、基本的に面談は下記のような流れで進んでいきます。
- 挨拶・雑談
- 利用するエージェント企業や提供サービスの説明
- 希望する案件や条件に関するヒアリング
- 経歴やスキルに関するヒアリング
- キャリア設計に関するヒアリング
- 案件の紹介
- 今後の進め方に関するすり合わせ
- そのほか質問
挨拶・雑談
アイスブレイクを兼ねてお互いの自己紹介やちょっとした雑談を行います。エージェントの担当者から名刺が渡されることがありますが、あなたがフリーランスエンジニアとして独立する前であれば現在勤務している会社の名刺を渡す必要はありません。すでにフリーランスエンジニアとしての活動を行っている場合は、屋号名での名刺を渡すと良いでしょう。
利用するエージェント企業や提供サービスの説明
担当者からエージェントサービスを提供している企業の説明や、同社の提供しているエージェントサービスに関する説明が行われます。特に福利厚生などについては、独自のサービスを提供しているエージェントもありますのでしっかり聞きましょう。
希望する案件や条件に関するヒアリング
最初にあなたからフリーランスエンジニアとして働くにあたっての希望を伝えます。具体的には、参画したい案件の内容、毎月の報酬単価、常駐案件の場合は勤務場所、勤務時間や参画NGの企業名などです。希望する条件をしっかり伝えることで紹介してもらえる案件とのミスマッチを減らすことができます。はじめてだから、自信がないから、と遠慮せずに伝えるようにしましょう。もしあなたが高収入にこだわりたい場合は下記の記事を参考にして、エージェントの担当者に条件の詳細を確認してみると良いでしょう。
→参考記事:
・ フリーランスエンジニア必見。高収入を期待できるフリーランスエージェントの条件3選
経歴やスキルに関するヒアリング
これまでの経歴やスキルに関して、エージェントからヒアリングが行われます。事前に職務経歴書やスキルシートを提出していた場合は、そちらに沿った形でヒアリングが進行します。これまでに経験した言語やフレームワーク、プロジェクトの中で自分がどのような役割を担当したかについてしっかりと伝えることが大切です。話す内容に嘘があってはいけないのは当然ですが、独学で勉強している技術やエンジニアコミュニティへの貢献など業務経験のほかにアピールできるポイントがある場合は余すところなく話すことをおすすめします。
キャリア設計に関するヒアリング
続いてあなたが今後、どのようなキャリアを築いていきたいかについてヒアリングがあります。例えば「◯歳までにプロダクトを作って起業を考えている。プロダクト完成まで収入を得るためにフリーランスエンジニアとして活動したい」「家庭の事情で◯年間はフリーランスとして働くが、ゆくゆくは会社員に戻りたい」など具体的なビジョンがある方は、その旨をエージェントの担当者に伝えしましょう。また現時点で、特にキャリア設計を考えられていない、という方はエージェントの担当者に相談してみるのも良いと思います。
案件の紹介
希望する条件や経歴に関するヒアリングを元に、担当者がエージェント企業で保有している案件の中からあなたの希望にマッチする案件を提案してくれます。ここで気になる案件がある場合は、その場で応募する意向を伝えても良いですし、じっくりと検討したい場合は案件情報が記載された書類を受け取るに留めても問題ありません。
今後の進め方に関するすり合わせ
今後、エージェントの担当者との連絡方法や連絡可能な時間帯などを共有して、案件獲得に向けた活動を行える体制を作ります。特にフリーランスエンジニアとして独立することを秘密にしている間は、情報が漏れないように連絡可能な時間を明確に伝えておくべきでしょう。
そのほか質問
最後に、面談を通じて疑問に思ったことや、伝え忘れたことがあればエージェントの担当者に確認をします。特に条件面について、不安に思うことや確認をし忘れたことがある場合は納得がいくまで確認するようにします。あなたとエージェントの担当者の双方が納得して案件獲得を進めることが、フリーランスエンジニアとして順風満帆な活動をはじめる第一歩となるからです。
準備しておくもの

エージェントとの面談を行うにあたっては下記のものを準備しておく必要があります。各エージェントによって必要となるものが異なりますので、面談当日までに必ず確認をして必要なものを用意しておきましょう。
身分証明書
大手のフリーランスエージェントを利用する際は、ほぼ例外なく身分証明書の提出が求められます。免許証やパスポートといった写真付きの公的な身分証明書を使用することが多いですが、お持ちではない方はどのような身分証明書が使えるか確認しておきましょう。
スキルシート
各フリーランスエージェントが用意しているフォーマットに沿ってスキルシートを記入します。別のフリーランスエージェントを利用した際に記入したフォーマットがあれば、そちらを面談用に使用することも可能です。スキルシートの書き方については、下記の記事をご参照ください。
→関連記事:
・フリーランスエンジニア必見! 案件参画率がアップするスキルシートの書き方
・フリーランスエンジニアとしてお仕事をはじめたい方必見。履歴書・職務経歴書の書き方完全指南ガイド
筆記用具・メモ帳・PC(対面での面談時のみ)
フリーランスエージェントとの面談の内容をメモするためにメモ帳もしくはPCを持参します。またフリーランスエージェントによっては、アンケートや受付票などを記入する必要があるので筆記用具も持参しておくと良いでしょう。
A4サイズの書類が入るかばん(対面での面談時のみ)
対面での面談時には、紹介された案件の詳細が記載されている書類を受け取ることがあります。これらの書類は社名の入っていない封筒に入れて渡されますが、知っている人は封筒を見ただけで「あそこのエージェントに行ってきたな」ということがわかります。特にフリーランスエンジニアとして独立することを秘密にしている方は、書類をしまえるかばんを持参することをおすすめします。
フリーランスエージェントとの面談でよくある質問

面談をするエージェントは何社がベスト?
JoBeetブログ編集部では、最低でも3社程度のエージェントと面談をすることをおすすめしています。エージェント企業によって得意とする業界に差があるだけでなく、そのエージェントだけが保有している好条件の独占案件を紹介してもらえる可能性があるからです。また、複数の担当者に会うことで多角的な視点からキャリアに対するアドバイスがもらえる点も複数のエージェントを利用するメリットといえるでしょう。
面談場所はどこ?
最近はコロナ禍の影響もあり、面談がオンラインで行われることが多くなっています。対面で面談を行う場合は、エージェント企業のオフィス、もしくは喫茶店やコワーキングスペースが利用されることもあります。
面談はいつ行われるの?
フリーランスエージェントとの面談は、基本的にあなたの都合が良い日時に設定されることが多いです。主に平日の夕方以降の時間などに行われることが多いですが、エージェントによっては土日などに対応してくれるところもあります。最近はオンラインでの面談が多くなってきていますので、テレワークをされている方はお昼休みなどを利用して面談するケースも増えてきています。
面談にかかる時間はどれくらい?
だいたい1時間前後を見ておけば良いでしょう。
もし面談終了予定時間の後に仕事の予定がある場合などは、面談日の調整時にその旨を伝えておけば時間通りに面談が終了するように考慮してもらえます。
面談時の服装は?
清潔感さえあれば、私服で十分です。スーツで面談に臨む必要はありませんが、コンサルタントや金融系といった現場で働く方がスーツを着用している現場の案件への参画を希望されている場合は、コンサルタントへ「しっかりとした人である」という印象付けを行うためにスーツを着用するのも手です。
フリーランスエージェントの評判もチェック
JoBeetブログでは様々なフリーランスエージェントについて調査を行い、その結果を記事にまとめています。フリーランスエンジニアの皆さんがエージェントを選ぶ際に気になるスキル別の取り扱い案件数や平均単価、特色・強み・弱みからSNSやネット上で収集したリアルな口コミまで様々な角度から分析を行っています。実際に利用するフリーランスエージェントを選ぶ際の参考にしてください。
このブログを編集しているJoBeetでも独占の非公開案件をはじめとして、50%以上が80万円を超える高単価案件を取り扱っていますので、ぜひご相談ください。
- フリーランスエージェント”TechStock(テックストック)”の評判は? サイトに掲載されている案件掲載数や単価はもちろん、ネット上の口コミも調査!
- CrowdTech(クラウドテック)の評判はどうなの? 案件特徴や単価、ネット上のリアルな口コミまで徹底調査!
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- PE-BANKフリーランスの評判はどうなの? サイトに掲載されている案件数や単価を徹底調査。
- ポテパンフリーランスは稼げる?案件の件数から単価、リモート可案件の比率まで調べてみた。
- フリーランスエージェント”MidWorks(ミッドワークス)”の評判は?サイトに掲載されている案件掲載数や報酬額から、SNSの口コミを調査してみた
- ITプロパートナーズの評判ってどうなの?稼働日数別案件数や報酬額から口コミまで様々な角度で分析
- レバテックフリーランスの評判は? 取り扱い案件数や実際の利用者のリアルな口コミや体験談を公開。
まとめ
今回ははじめてフリーランスエージェントを利用される方のために、エージェントとの面談の流れについてご説明してきました。よく勘違いされる方が多いのですが、エージェントとの面談は、クライアント企業が採用する人材を決定する顔合わせとは異なり、あなたというフリーランスエンジニアの魅力を最大限に引き出して案件を獲得するサポートを行うことを目的として行われるものです。誰でも初めての経験というものは不安が伴うものですが、思い切って最初の一歩を踏み出してみることで、その後の活動で得られる報酬が大きく変わってくることも少なくありません。もし、あなたがフリーランスエンジニアとして独立を検討されているのでしたら、是非一度エージェントに相談してみてください。