Foster Freelance（フォスターフリーランス）の評判は？　サイト掲載の案件数や単価から比較検討する際に知っておきたいポイントを様々な角度から分析。

　フリーランスエンジニアの方なら、エージェント経由で案件を探す際に一度は「Foster Freelance（フォスターフリーランス）」の利用を検討されたことがあるのではないでしょうか？　同サービスは、1996年のサービス開始以来、25年以上に渡ってフリーランスエージェントに案件を紹介し続けてきた老舗のフリーランス向けエージェントサービスで高い知名度を誇っています。今回は、Foster Freelance（フォスターフリーランス）の取り扱い案件や単価から、サービスの強みと利用する際に注意したポイントについてまとめてみました。

Foster Freelance（フォスターフリーランス）とは？ 運営会社は？

　Foster Freelance（フォスターフリーランス）は、常時5,000件以上の案件を取り扱うフリーランスエンジニア向けのエージェントサービス。これまで20,000人を超えるフリーランスエージェントが利用しており、利用者の満足度は90%とのことです*。

　Foster Freelance（フォスターフリーランス）の運営会社は株式会社フォスターネットという企業で同社はなどの人材紹介事業のほか、メディア事業や人材育成事業などを幅広い事業を展開しています。

*登録者数、利用者の満足度はFoster Freelance（フォスターフリーランス）のWebサイトより引用

Foster Freelance（フォスターフリーランス）の案件

　早速、Foster Freelance（フォスターフリーランス）で取り扱っている案件について見ていくことにしましょう。今回の調査対象範囲は、Webサイトで公開されている案件となっています。同社は非公開案件を多数保有しているとのことですので、下記の調査結果がFoster Freelance（フォスターフリーランス）の保有する案件の全てではないことに注意してください。

スキル別取扱案件数

　Foster Freelance（フォスターフリーランス）が公開しているスキル別の案件取り扱い数はご覧のようになっています。

　案件数が多いスキルTOP3はJava、JavaScript、PHPとなっています。いずれのスキルも多くのフリーランスエンジニアが有していることが多いスキルとなっているため、希望の案件を見つけやすいといえるのではないでしょうか。

案件の単価分布

　続いてFoster Freelance（フォスターフリーランス）で公開されている案件の単価分布を見ていくことにしましょう。

　案件数が最も多い単価レンジは「50万円～60万円」、ついて「60万円～70万円」となっています。手前味噌ですが、このブログを運営しているフリーランス向けエージェント「JoBeet（ジョビート）」の平均単価は75万円なので、これに比べると単価は少し低めであると言わざるを得ません。

高額報酬を期待できるスキル

　Foster Freelance（フォスターフリーランス）で扱っている案件のうち、高額報酬に期待できるスキルにはどのようなものがあるでしょうか。今回は案件数が40件以上あるスキルで単価70万円以上の割合が多かったものについてまとめてみました。その中でも、特に割合が高かったのはPython、Kotlinでそれぞれ３割強、ついでRubyの２割弱となりました。

Foster Freelance（フォスターフリーランス）のココがすごい

常時5,000件を超える案件から希望にあった案件を紹介してもらえる

Foster Freelance（フォスターフリーランス）は、常時5,000件以上の案件を保有しているとのことです（非公開案件を含む）。これだけの案件数があれば、報酬額についてはもちろん、新しい技術に触れたい、大規模開発に携わりたいなどフリーランスエンジニアの方の希望に沿った案件を紹介してもらえる可能性が高いといえるでしょう。

優秀なコーディネーターによるミスマッチの少ない案件紹介

Foster Freelance（フォスターフリーランス）には、エンジニアの経験者はもちろん、10年を超える経験を有するベテランコーディネーターが多数在籍しています。そのため、案件を探しているフリーランスエンジニアの希望と発注元の企業が求める人物像の両面を深く理解しています。この両方ができているからこそ、案件紹介においてミスマッチが少なくなり、利用者の90%が満足できる質の高いサービスを提供することが可能になるのです。

充実のサポート体制

案件に参画した後も、担当のコーディネーターによる手厚いサポートを受けることができます。当初は自分の希望に合う好条件の案件と思っていたのに、実際に働きはじめてみたところ思っていたことと違う点が出てきた…などの問題が発生した場合でも気軽に相談することが可能です。この他、フリーランスエンジニアとして活動していく上で発生する確定申告や各種税金、保険などについても担当コーディネーターによる親身なサポートが受けられることもFoster Freelance（フォスターフリーランス）の魅力です。

Foster Freelance（フォスターフリーランス）を利用する際の注意点

表示されている報酬単価は消費税込み

Foster Freelance（フォスターフリーランス）に掲載されている案件の報酬額は全て消費税込みとなっています。これまで消費税が外税扱いのエージェント経由で仕事をされていた方は、Foster Freelance（フォスターフリーランス）経由で案件を受注することで、受け取れる報酬額が9%程度減るおそれがあります。また2023年10月以降はインボイス制度の導入により開業から2年以内、または年間売上が1,000万円以下のフリーランスエンジニアでも消費税を受け取る際には「請求書発行事業者」の認定を企業から求められるかもしれません。これらの詳細については、下記の記事をご参照ください。

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フルリモート対応希望の場合は事前に確認が必要

Webサイトに掲載されている案件は約83%がリモート対応可となっていますが、Webサイトには「フォスターフリーランスで取り扱っている案件は、大部分が常駐型案件となります」との記載があります。リモート対応可となっている案件でも、週または月に数回のクライアント訪問を求められる可能性がありますのでフルリモートでのお仕事を希望される方は、事前に担当コーディネーターに確認を行うようにしましょう。

東京以外の案件は取り扱いが少なめ

Foster Freelance（フォスターフリーランス）で扱っている案件は、東京のものが中心です。Webサイトによると、神奈川や千葉、埼玉などの関東近郊エリアの案件も取り扱っているようですが、それ以外の地域から案件を受注することは難しいかもしれません。

未経験や経験の浅い方は案件を紹介してもらえないおそれがある

Foster Freelance（フォスターフリーランス）は、２～３年以上の経験を積んだフリーランスエンジニア向けの案件を中心に取り扱っています。そのため、未経験の場合や実務経験が浅い方の場合は案件を紹介してもらえないことがあります。その場合は別のフリーランスエンジニア向けエージェントを利用するか、現在就業している企業で経験を積んでからの利用を検討すると良いと思います。

まとめ

　今回は国内老舗フリーランスエンジニア向けのエージェントサービスであるFoster Freelance（フォスターフリーランス）について見てきました。非公開案件を中心に常時5,000件を超える案件を保有していることに加え、担当コーディネーターの手厚いサービスが受けられるなどの充実したサポート体制により利用者から高い評価を得ている一方、単価が少し安めである、地方の案件の取り扱い数が少ないなど利用にあたって注意したいポイントも散見されました。フリーランスエンジニアの皆さんには釈迦に説法とは思いますが、フリーランスエージェントを選ぶ際に最も大切なことは「ご自身との相性」です。今回の記事がエージェント選びの参考となり、最高のフリーランスエージェントと巡り会えることを心より祈っています。