最近話題の「ランサーズ」の評判ってどう?利用方法からフリーランスが稼ぐためのノウハウまで詳しくご紹介

最近話題の「ランサーズ」の評判ってどう?利用方法からフリーランスが稼ぐためのノウハウまで詳しくご紹介

 2020年初頭から世界的な猛威を振るうコロナ禍の影響もあって、在宅で仕事をすることが随分と一般的になってきました。一般企業の中にも、月に数回の出社日を除いて在宅での勤務を推奨するところも増えてきており、インターネットとパソコンさえあればどこにいても仕事をできる環境が整いつつあります。

 特に最近は本業の他にクラウドソーシングを利用した副業を開始される方はもちろん、企業に所属して働くのを辞め、時間と場所にとらわれないフリーランスとして働かれる方が急増しています。

 今回はそんなフリーランスの方が、仕事を受注するのによく使われているクラウドソーシングサービスの中でも最大手の一つである「ランサーズ」について調べてみました。基本的な使用方法はもちろん、気になる報酬額の計算方法や実際にフリーランスが稼ぐために知っておきたいノウハウまで盛りだくさんでお届けします。

 なおクラウドソーシングについては「フリーランス初心者でも簡単!?クラウドソーシングで収入を得るためのノウハウを大公開」で詳しく解説しています。クラウドソーシングというサービスについて詳しくご覧になりたい方はこちらをご参照ください。

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ランサーズはどのようなサービスなのか?

ランサーズはどのようなサービスなのか?
引用元:ランサーズ(https://www.lancers.jp/)

 「ランサーズ」はランサーズ株式会社の運営する日本最大級のクラウドソーシングサービスです。仕事を発注したい企業や個人と、仕事を受注したいエンジニアやデザイナー、ライターなどをはじめとするフリーランスをマッチングするサービスを提供しています。特徴的なのは、仕事を発注する側と受注する側に制限はなく、事前の登録さえ済ませれば誰でもウェブサイトを通じて仕事を発注したり受注することができるという点です。それゆえ、インターネット接続とパソコンさえあれば、世界中のどこにいても仕事を発注もしくは受注することが可能です。

ランサーズで受注できる仕事の種類

ランサーズで受注できる仕事の種類

 2021年9月現在、ランサーズには非常に多数の案件が掲載されています。これらを案件のジャンル別に分解すると下記の9ジャンルに大別されます。

  • システム開発・運用(2,089件)
  • Web制作・Webデザイン(2,551件)
  • デザイン制作(719件)
  • ライティング・ネーミング(718件)
  • タスク・作業(818件)
  • 写真・動画・ナレーション(177件)
  • 翻訳・通訳サービス(87件)
  • 事務・コンサル・専門職・その他(829件)
  • 営業・マーケティング・企画・広報(57件)

各ジャンルの中でも特に案件が多いのが「システム開発・運用」、「Web制作・Webデザイン」の2つで合計すると約4,600件強の案件が登録されていることがわかります。

ランサーズの案件は全部で3タイプ

ランサーズの案件は全部で3タイプ

 ランサーズに掲載されている案件には、報酬の支払い方法が異なる3つのタイプが存在します。ここからはそれぞれのタイプについて解説していきます。

・タスク形式

タスク方式は、1つの依頼に対し多人数のランサーが同時に作業を行う仕事方式です。 アンケートやレビュー・記事作成など比較的簡単な作業を行うことができます。 作業テンプレートに作業内容を入力し、作業が完了したら、クライアントからの作業承認を待ちます。

https://www.lancers.jp/faq/l1004/74

・コンペ形式

コンペ方式とは、ロゴやイラスト、ランディングページ作成など作品重視の仕事に最適な方式です。 複数の提案を集め、その中から気に入ったものを選びます。 例えば、ロゴ制作を依頼した場合、ランサーは依頼にもとづき、ロゴを提案。 クライアントはその中から1人のランサーの作品を当選させて報酬が確定します。

https://www.lancers.jp/faq/l1004/73

・プロジェクト形式

プロジェクト方式は、まずは見積もり(提案)を募集して、気に入った見積もりをしたランサー(フリーランス)の方の提案を選んで仕事を進めていただく依頼方式です。

クライアントは最初に仕事の依頼を作成し、ランサーから見積もり(価格・納期・内容)を募集します。提案される複数の見積もりを、見積もり内容は勿論、ランサーの過去の経験・スキル・作品・評価を参考に比較・検討します。そして、最終的に仕事を依頼するランサーを決定してから正式にプロジェクトを開始します。

https://www.lancers.jp/faq/l1004/72

ランサーズの手数料

ランサーズの手数料

 ランサーズでは、発生した報酬に対してサービス利用料が発生します。この手数料が若干複雑なので、実際の例を見ながら解説していきます。

・ランサーズの手数料率

  1. 10万円以下部分    :手数料率20%
  2. 10万円~20万円以下部分:手数料率10%
  3. 20万以上部分     :手数料率5%

例1:5万円の案件を受注した場合の報酬と手数料
・報酬額 :50,000円
・手数料率:20%
  →100,000円以下部分:20%
・手数料額:50,000円 * 20% =10,000円
例1では、報酬額が10万円以下なので報酬額の総額に対して20%をかけたものが手数料率の総額になります。これはわかりやすいですね

例2:15万円の案件を受注した場合の報酬と手数料
・報酬額 :150,000円
・手数料率:
  →100,000円以下部分:20%
  →200,000円以下部分:10%
・手数料額:
  1)100,000 * 20% = 20,000円…10万円以下部分
  2) 50,000 * 10% =   5,000円…10~20万円以下部分
       1)+2) = 25,000円
例2は報酬総額が15万円なので、10万円以下部分は20%、10万円を超えて20万円以下部分は10%の手数料がかかります。つまり手数料は、10万円の20% + 5万円の10%で25,000円となります。 

例3:30万円の案件を受注した場合の報酬と手数料
・報酬額 :300,000円
・手数料率:
  →100,000円以下部分:20%
  →200,000円以下部分:10%
  →200,000円超過部分:  5%
・手数料額:
  1)100,000 * 20% = 20,000円…10万円以下部分
  2)100,000 * 10% = 10,000円…10~20万円以下部分
  3)100,000 *   5% =   5,000円…20万円以上部分
       1)+2)+3) = 35,000円
例3は報酬総額が30万円なので、10万円以下部分は20%、10万円を超えて20万円以下部分は10%、20万円を超えた部分は5%の手数料がかかります。最終的な手数料は、10万円の20% + 10万円の10% + 10万円の5%で35,000円となります。

 ここまで見てきた通り、ランサーズでは報酬額が高額になればなるほど最終的な手数料率が安くなる傾向があります。そのため稼ぐためには高額な報酬が設定された案件を受注すれば良い、ということになります。次からは高額な報酬が設定された案件を受注するためのノウハウについて解説していきます。

ランサーズで高額報酬案件を受注するには?

ランサーズで高額報酬案件を受注するには?

 一般的なアウトソーシングでも大きな案件を受注するのには信頼が必要なように、ランサーズで高額報酬案件を受注するには、あなた自身の信頼度がなによりも大切です。それではランサーズにおいて信頼度を上げるためにはどのようにすれば良いのでしょうか?

・自己紹介ページを充実させる

 ランサーズには自己紹介を記載できるフリーランス紹介ページがあります。まずはこちらに過去の経歴やあなたのスキルについて詳細に記載しましょう。またポートフォリオには、これまでに制作した成果物やデモを掲載することができるので、あなたのスキルを確認できるモックアップや作品を紹介すると良いでしょう。

・ランサーズ内で実績を積む

 フリーランス紹介ページ内にこれまでにランサーズ内で受注した仕事の一覧や評価が記載されます。一般的なアウトソーシングと違って他人からの紹介を受けることが難しいランサーズにおいて、サイト内で積んだ実績はなによりも重要視されます。受注数や作業数はもちろん、クライアントから高評価を受けて信頼度を高めることが大切です。

・ランサーズから認定を受ける

 ランサーズ内での活動件数や、活動を通じてクライアントから得た評価が一定以上になると「認定ランサー」になることができます。認定ランサーになるには、本人確認が済んでいることはもちろん、メッセージのレスポンス速度や、納品率、クライアントからの評価の他、獲得報酬額が上位20%に入ることが必要となります。

 このようにランサーズでまとまった金額を稼げるようになるには、長期間に渡る地道な活動が必要となるようです。フリーランスの方が、独立後すぐにランサーズ一本で生活費を稼ぐのは少し難しいかもしれません。

ランサーズを利用する際の注意点

ランサーズを利用する際の注意点

 このようにインターネットとパソコンさえあれば、世界中のどこにいて仕事ができるランサーズですが、受注にあたりいくつか注意しておく点があります。

・エスクロー済みであることを確かめる

 エスクローとは案件の受注が確定した後に、発注者が報酬額をランサーズ側に入金することを指します。エスクローを利用することで受注者が納品を行ったにも関わらず、報酬が支払われないことを防ぐことができます。なおエスクローが支払われるのは受注者が成果物を納品し、発注者が検収した場合のみです。

・受注前に作業範囲を明確化する

 ランサーズで仕事を受注すると、まれに作業中に追加で作業を依頼されることがあります。クライアントがアウトソーシングに慣れていないことで発生することが多いトラブルですが、良かれと思って追加作業に応じていると「あれもこれも」と受注額に見合わない作業を行うことになってしまいます。このようなトラブルを避けるためにも、受注前に作業範囲を明確化しておくことが大切です。

まとめ

 今回はクラウドソーシングの最大手の一つ「ランサーズ」の利用方法や稼ぎ方について解説していきました。多様な働き方の一つとして、クラウドソーシングは注目されていますが、高額の報酬を得るまでにはそれなりの期間が必要となります。将来的にフリーランスを目指す方が、会社員として働きながらランサーズ内で実績を積み、ある程度の収入が得られるようになったら会社を辞めて独立するなど計画的に行動することが大切ではないでしょうか。

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